マインドフルごはん

季節の味や各地の特産物を使ったお料理を紹介します。

保存食としての干し肉を作る

実は、こちらは2年前に作った干し肉です。

 

干し肉の賞味期限はいろいろと言われていますが、しっかり塩漬けにして干した後、冷凍庫で保管していたからか、いまもスープチャーハンの具として美味しく食べています。

 

そして、今年も干し肉に挑戦しましたよ。

 

天日干しを前提にしているので、まず天気の確認です。

運よく1週間ほど良い天気が続くタイミングがありました。

 

 

使用したのは、牛の肩ブロックです。

脂が少ない部位が作りやすいですね。

 

これをできるだけ薄く切り、塩(あらじお)裏表に満遍なく刷り込んで冷蔵庫に入れました。

 

すぐにが出てくるので、その度に捨て、

水が出なくなってから、冷蔵庫で1日置きます。

 

翌日、タレに漬け込む方のお肉だけを水で洗い落としました。

 

 

水が濁らなくなったら、キッチンペーパー水分をしっかり拭き取ってタレに漬け込みます。

 

 

左側のトレイは、塩に漬けたままのお肉、

右側のトレイはタレに漬け込んだお肉です。

 

 

1枚1枚丁寧にチッキンペーパー挟んで押しつけ水分を抜いたのがこちら。

 

実はこの工程がとても大事な気がします。

 

この時点で可能な限り水分抜いておきたいですね。

 

 

干しあみにできるだけ重ならないようにお肉を乗せていきます。

(肩ロース2パックはぎりぎりでした)

 

干すときは日陰風当たり良い場所を選びました。

すでに、水分がある程度抜けていることがわかりますね。

 

 

夕方には室内に入れて、遠くからサーキュレーターを回して風に当てます。

朝に見てみるとさらに乾燥していました。

 

水分をしっかり抜いて干せば、1日で干物らしい状態になります。

 

これが24時間後の状態です。

へんな臭いもせず、安心しましたがまだ気は抜けません。

 

 

こちらが48時間後の状態です。

 

 

そして、まる5日間干した状態がこちら。

こちらがタレに漬け込んだ干し肉。

タレが染み込んで光沢があります。

 

 

一方、こちらが塩に漬けてそのまま干した干し肉。

枯れた木の皮みたいですね。しっかり乾燥できました。

食べてみると塩っぱいですが、同時にお肉の旨みも口に広がって美味しいです。

 

水で戻して、戻し汁を使ったスープなどに使います。

干し椎茸のような使い方ですね。

塩分が十分入っているので、塩分の追加は必要なさそうです。

 

 

完成するまでの5日間の日中の気温は、だいたい6〜10度くらいでした。

 

少しでもお天気が気になる時は、室内でサーキュレーターに当てていました。

 

出来上がった干し肉をジップロックに入れて冷凍庫で保管します。

 

 

食品の管理が難しい夏のキャンプに持って行ったり、荷物を極力減らしたいバックパックのキャンプにはかさばらないし、普段の料理で肉の在庫がない時に使ったりと、何かと活躍する保存食です。

 

日々の生活に取り入れて、使い方を探るのも楽しいかもしれません。

ぜひ試してみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

冬に仕込むレモンシロップ

 

この冬、お裾分けしてもらったレモンでシロップを作りましたよ。

 

参考にしたのは「こてらみや」さんのレシピです。

 

 

レモンの種類は、リスボンです。

 

レモンは夏が旬の果実だと思っていたのですが、秋から春の間に出回る食材なんですね。

レモンをお裾分けしてもらって初めて知りました。

 

 

材料は、以下の3つです。

(1)レモン(無農薬、ノーワックス) 8個 

(2)水1200ml 

(3)グラニュー糖1600g

 

いただいたレモンが市販のレモンの1.5〜2倍ほどの大きさ(軟式野球のボールくらい)のサイズだったので自分の感覚でこの分量にしています。

甘めが好きなので砂糖が多めかもしれません。

レモンの風味が砂糖に負けないギリギリのラインでしょうか。

 

*通常のサイズのレモンで作るときは、水L、グラニュー糖800gです。「こてらみや」さんのレシピ本(上記)を参考にしてみてくださいね。

 

ピーラーで皮をむきます。

ピーラーの方が簡単に薄く無駄なくむけますが、

包丁でも大丈夫ですよ。

 

皮をむくと、

レモンの香りが漂ってきました!

気分がすっきりする香りですね。

 

レモンが入る大きさの鍋に分量の水1,200mlを入れると、レモンは被りませんでした。
被る方が良いのかもしれませんが、これでいきます。

鍋に水ml、皮を向いたレモンを入れ、火にかけます。

蓋はしていません。

 

沸騰してから2分ほど茹でます。

 

蓋をしないで火にかけるのでお鍋の水(お湯)は、減っています。

 

じんわりと、レモンの色が滲み出てきましたね。

沸騰してから2分経ったので、

レモンを取り出して、茹で汁を500mlすくいます。

 

 

茹で汁が少し残ったので飲んでみました。

白湯にレモンの香りがほんのりついたという感じで、レモンの酸味はほとんど

感じられませんでした。

 

 

次に、ゆでたレモンを絞ります。

半分に切って、レモン汁600mlを作ります。

絞り器を使って絞ると、無駄なく絞れますよ。

 

手で絞ると、必要な分量のレモン汁ができないかもしれません。

必要な分量が確保できるよう確認しながら絞ってくださいね。

 

 

レモン汁600mlができました!

 

これはレモンの香りと味をはっきりさせるための大事な材料です。

入れるタイミングは後でお伝えしますね。

 

 

鍋に、ゆで汁500ml、レモンの皮、グラニュー糖1,600gを入れ

火にかけます。

レモンの皮に透明感が出てくるまでです。(中火で5〜6分)

 

 

レモンの皮に透明感がでたら、先ほど作ったレモン汁600mlを入れて、3分ほど更に煮て、

火からおろします。

 

 

ガーゼで漉していきます。

ガーゼを大きめのボウルにかけておたまですくって漉していきます。

 

今回は、保存する瓶の注ぎ口が狭いため、一旦このようにボールに漉してから

漏斗で注いでいきます。

 

何も考えず、おたまでガーゼの上に何度も注ぎ、

漉されるピードが鈍った時に、ガーゼに残ったものを取り除いていましたが、

これが案外取り除くのに時間がかかりました。

 

2回ほどおたまで注いだら、ガーゼに残ったものを取り除くと

取り除く量も少なく簡単で、ガーゼから液体が落ちる速度も一定に保たれて

結果的に、効率が良いような気がします。

 

 

ボールに漉したレモンシロップを漏斗で瓶に注ぎ完成です!

思った以上に鮮やかな色で感動しました。

 

 

今回使用した瓶はこちらです。

 

瓶は、注ぐ前に、アルコールなどで除菌してくださいね。

冬の間、常温保存ができますが、除菌がとても重要です。

 

保存する場所は、日の当たらない、涼しいところをお勧めします。

 

以前、シロップにカビがはえてしまったことがあります。

冬だから大丈夫だろうと、窓からの冬の日光(窓から2Mは離れていたのですが)が一定時間差し込む場所に置いて保管していました。

冬とはいえ、日が当たるとやはりよくないのですね。

 

日の当たらない涼しい場所に保管しておいたところ、外気温10℃の日が続く状態で1〜2ヶ月保ちました。

 

レモンシロップを使って、ホットレモンにしたり、炭酸で割って飲んだり、紅茶に入れてレモンティーで楽しむのもお勧めです。

 

私のお気に入りは、常温の水で割る飲み方です。

一口飲むと、そのまま最後まで一息に飲んでしまうこともあります。

体が乾燥していることにきっと気がつきますよ。

 

さて、いかがでしたか。

ぜひレモンシロップで、冬をじんわりと味わってみてくださいね。